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2008年2月24日 (日)

僕とうつ病、闘病記 出来かけの唄

夢を見た。
銃で簡単に人が死んでいく中、僕は唄をみんなに歌っている。
最初はゲームだった。
赤組と白組とが交互に歌い、会場が盛り上がるためだけの唄が歌われていく。
その横で散弾銃に弾は込められ、人が倒れていく。
それでもみんな歌っていた。
銃声をかき消すように、無かったこと見なかった事にするために、笑って。
僕が歌う番が回ってくる。
周りは放送時間が無い事だけを伝えてきて、僕を急かす。
隣に一人の老人が立っている。
何も言わない。
張り詰めていた物が切れてしまって、僕は人前で泣いた。
老人に倒れこむようにすがり、泣いたのだ。
さっきまで生きていた人が倒れていく様子がフラッシュバックする。
銃声、煙の臭い、まだ温かい死体。
怖かったのだ。
ずっと怖かったのだ。
強いと思っていた自分は、ちっぽけだった。
僕は声を絞り出す。
駆け出しの頃作った、故郷の唄だった。

僕はずっと南の国を旅しているようだ。
西瓜を手で割り、最後の小さく残った一欠けらを、僕はあの老人に手渡した。
次のステージに向かって移動が始まる。
さっきの老人のしわしわの手と温かさを思い出しながら、僕は口ずさむ。
シンプルなメロディ、まだサビだけの唄に歌詞などあるはずもなく、何度も何度もそこだけを歌った。
いつかこれをみんなの前で歌おう。
今日という日、あの老人を忘れないために。

間もなく夜が明ける。
白黒の世界に、黄色、白、緑、そして赤が加わる。
あぁ、また僕は生まれ変わったんだ。
神サン、俺、また朝をむかえられた。
また光を浴びている。
神サン、俺、確かにここに立っている。
ありがとう、ありがとう。
光たちが眩しくて、今度は真っ白になっていった。

目が覚める、いつもより少し早起きだった。
隣でブブ彦がいびきをかいている。
いつも見ている天井がカラフルに映る。
この夢の意味など、自分にわかるはずもない。
意味なんてない、夢を見て、朝がきただけだ。
今朝も寒い。
エアコンのリモコンを探しながら、今日がゴミの日だった事を思い出していた。

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